カラダの機能を上げるには、まず「正しく動ける状態」を創る
鍛える前に、整えるべきことに取り掛かっていきましょう。
「体力をつけたい」
「疲れにくい身体になりたい」
「姿勢を良くしたい」
「年齢を重ねても、自分の足で動き続けたい」
そのために、筋トレやウォーキングを始める方は多いと思います。
もちろん、運動はとても大切です。
しかし、ただ運動量を増やせば、身体の機能が上がるわけではありません。
身体の動きが崩れた状態で運動を続けると、使いやすい筋肉ばかりが頑張り、膝や腰、肩などに負担が集中することがあります。
大切なのは、いきなり強く鍛えることではありません。
まず、自分の身体が正しく動ける状態を創ることです。
身体の機能とは何か
身体の機能というと、筋力や柔軟性を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、身体を動かすために必要なのは、それだけではありません。
呼吸する。
関節を動かす。
姿勢を保つ。
バランスを取る。
地面からの力を受け取る。
必要な筋肉を、必要な瞬間に働かせる。
これらが連動して、初めて一つの動作が生まれます。
たとえば、椅子から立ち上がるだけでも、足裏で床を感じ、足首・膝・股関節を動かし、体幹で上半身を支える必要があります。
筋力が強くても、この連動がうまくいかなければ、膝に手をついたり、腰を大きく反らしたりして、別の場所で動きを補うことになります。
身体の機能を上げるとは、筋肉を大きくすることだけではありません。
自分の身体を感じ、全身をつなげて動かせるようになることです。
①すべての土台は「呼吸」
私たちは、一日に何度も呼吸をしています。
呼吸は酸素を取り入れるだけではなく、肋骨や背骨を動かし、体幹を内側から支える働きにも関わっています。
しかし、ストレスや長時間のデスクワークなどによって身体が緊張すると、呼吸が浅くなりやすくなります。
胸やお腹が動かず、肩を持ち上げるような呼吸になると、首や肩の筋肉が常に頑張らなければなりません。
この状態で筋トレをしても、余計な力が入りやすくなります。
まずは、息をしっかり吐くこと。
そして、胸だけではなく、肋骨や背中、お腹の周りにも空気が広がる感覚を持つこと。
身体の機能を整える第一歩は、特別な運動ではなく、自然に呼吸できる状態を取り戻すことです。
②動かない場所があると、別の場所が頑張る
身体は、全身がつながっています。
股関節が動きにくければ、その分、腰や膝が動きを補います。
肩甲骨や背骨が動きにくければ、腕を上げるときに肩や首へ負担がかかります。
足首が硬ければ、しゃがむ動作で膝が内側へ入ったり、かかとが浮いたりすることがあります。
痛みがある場所だけに原因があるとは限りません。
腰が痛いから腰を揉む。
膝が痛いから膝だけを鍛える。
それだけでは、根本的な解決につながらないことがあります。
必要なのは、身体全体を見て、
「どこが動いていないのか」
「どこが頑張りすぎているのか」
を確認することです。
身体の機能を上げるには、鍛える場所より先に、動きを妨げている場所を見つける必要があります。
③筋肉は「強さ」だけでなく「使うタイミング」
筋肉があることと、その筋肉を上手に使えることは同じではありません。
筋力があっても、必要な瞬間に働かなければ、動作は安定しません。
反対に、常に力を入れ続けている身体も、良い状態とはいえません。
歩くときと、重い物を持つときでは、必要な力が違います。
楽に動くときは余計な力を抜き、大きな力が必要な瞬間には身体を支える。
この切り替えができることが重要です。
本当に機能的な身体とは、いつでも固く強い身体ではありません。
必要なときに、必要な場所へ、必要な分だけ力を出せる身体です。
④運動以外の時間が、身体をつくっている
週に1〜2回トレーニングをしていても、それ以外の時間をほとんど座って過ごしていれば、身体は動きにくくなります。
身体の機能を上げるために必要なのは、特別な運動だけではありません。
少し歩く。
階段を使う。
長時間座り続けない。
同じ姿勢をこまめに変える。
朝に太陽の光を浴びる。
十分な睡眠と栄養を取る。
こうした日常の小さな行動も、身体にとっては大切な刺激です。
身体は、トレーニング中だけでつくられるものではありません。
毎日の立ち方、歩き方、休み方、食べ方まで含めて、身体は変化していきます。
「できない」のではなく、機能が眠っているだけ
年齢を重ねると、「昔のように動けない」と感じる場面が増えてきます。
しかし、それは必ずしも年齢だけが原因ではありません。
長い間使っていなかった動きや感覚が、眠っているだけかもしれません。
大切なのは、無理に若い頃の身体へ戻そうとすることではありません。
今の自分の身体を知り、呼吸、関節の動き、バランス、筋力を一つずつ整えていくことです。
Bell&Goldが目指しているのは、ただ体重を落としたり、筋肉をつけたりするだけのトレーニングではありません。
立つ、歩く、しゃがむ、持ち上げる。
こうした日常の動作を、もっと安全に、もっと楽に行える身体を創ることです。
身体の機能が上がると、動くことへの不安が減ります。
動くことが楽になれば、活動量が増えます。
活動量が増えれば、体力や筋力も少しずつ高まっていきます。
身体を変える順番は、追い込むことからではありません。
感じる。動かす。つなげる。そして鍛える。
身体を強くする前に、身体が本来持っている力を引き出す。
それが、年齢を重ねても自分らしく動き続けるための、根本的な身体づくりです。
