リーンにバルクする
“筋肉が脂肪にかわる” “脂肪が筋肉にかわる”
どこからの情報か、しばしばこのような事を友人、クライアント様に言われます。答えは、どちらも変わらない、です。そもそも、脂肪と筋肉の細胞が違うわけですから、どう頑張っても変わらないわけです。
筋肉をつけながら脂肪を落としたい。これもよく言われます。脂肪が筋肉にかわるのであれば可能性はあると思いますが、上記の通り変わることはないので、筋肉をつけながら脂肪を落とすという事の可能性は低いといえます(ただし、運動初心者や、長期的なスパンで考えている人は筋肉量が増え、脂肪が落ちる事はある場合もある、かも)。
理由は、カロリーにあります。体重を落とすため(脂肪や筋肉を含め)には、カロリーバランスが消費カロリーの方が摂取カロリーよりも低い状態というのが条件です。
体重を増やしたい(筋肉や脂肪)時はその逆です。同時進行は不可能なので、単純に脂肪を落としながら筋肉量を増やすという事も難しいという事です。
ただし、体重を落とす時も筋”力”の維持、向上はできます。減量しながら挙上重量が伸びる時、ダイエットの運動初心者の方の挙上重量が伸びるケースはそれです。
私は、筋トレの本質はそこにあると思います。車で例えると、車体の重量が同じで、エンジンの馬力が高い方が速い。エンジンの馬力が同じだったら車体が軽い方が速い。
体重を軽くして筋力をあげたら、身体はよく動くし、関節にかかる負担もすくなくなります。体重と筋力をあげたら、強くて早く動ける体になります。
少し話はそれましたが、ダイエット中は筋肉量を上げることはきわめてむずかしいので、筋肉量の出来る限りの維持と、体重比での筋力、パワーの向上を目指すのも、”身体を変える”という意味で凄く有効な事だと思います。
体組成計では筋肉量しかでませんので、それも大事ですが、力の部分も気にするとより健康的な体に近づくのではないかと思います。