野生動物を食べるリスク
ウイルスは大古から地球上に存在し、
(野生)動物に寄生しながら変化してきた。
そして、次々と出現する病原体はいずれも動物が起源とされている。
エボラ出血熱はサル。SARSはコウモリからハクビシンへ。
しかしながら、人類による森林伐採や野生動物の狩猟などが後を絶たず、
生息域を失った動物たちが人間の生活環境に近づいて来ている。
そう、環境問題が人体にとっても大きなリスクとなっているのだ。
皆さんは「ブッシュミート(森の肉)」というワードをご存じだろうか。
昔からアフリカの熱帯雨林地帯では、野生動物の肉を食ベる習慣があり、
大都市でも贅沢食としてそれらの消費が拡大。結果、森林伐採にも繋がっている。
新型コロナウイルスはコウモリが起源とされ、
中国の科学グループが昨年3月、中国のコウモリが多くのCOVID-19(コロナウイルス)
を持っており、人間の動物由来感染症のリスクとなることを指摘していた。
COVID-19に関して、センザンコウ(画像下:中国では食用、医薬品として珍重)が
コウモリと人間の間をつなぐ中間宿主となったのではないか、と疑われている。
アジアに4種、アフリカに4種生息する絶滅危惧種のセンザンコウだが、
密漁が後を絶たないという。
興味深い記事が…。
『インドの隔離対策中に、邪魔者がいなくなったビーチで何千もの海ガメが約6,000万個を産卵』
インドではウミガメの卵が蛋白・収入源となっている地域がある。
このところのウイルス隔離対策により、結果、ウミガメ(動物)たちにとっては
安心して沢山の卵たちを「お産」できるタイミングとなった。
私たちの考動が環境にも影響を与える。
世界中の工場や車が動きを止める中、地球環境には大きな変化が。
人類の食生活も環境と密接している、と言える。