「手段」と「目的」の違い
ボディメイクを観点にして...。
トレーニングを始めるきっかけは自由です。
純粋なかっこよさや美しさを求めている人もいれば、
競技におけるパフォーマンスアップを求めている人もいます。
幼少期に憧れた、ヒーローのような強靭さを手に入れたい、
と言う人もいるでしょうし、アンチエイジング的な考えによる人もいるでしょう。
異性にモテたくて取り込む人。最近では、フィジークやビキニのコンテストで
勝つために取り組んでいる人も増えています。
![](https://bellandgold.com/wp-content/uploads/2023/05/maikoさん-169x300.jpg)
いずれにせよ、誰しもが目的としているのは「良いカラダになる」こと。
ですが、「良いカラダ」とは、実はとても漠然とした言葉ではないかと考えます。
判断基準を考えてみても、結局は「人の目」以外にないのですから。
ただ、自分の現状を把握するための目安はいくつかあります。
例えば、体重や体脂肪率、それから食事による摂取カロリー。
それら3つのデータをとって変化を見れば、
客観的に分析することが可能となります。
そういったデータを参考にすること自体は決して悪いことではありません。
しかし、「人の目」と言う曖昧な判断基準に対して「数値」と言う絶対的な
数量のデータの方が、明確すぎるからか、
いつしか「良い数値を出すこと」が目的に成り代わってしまう
と言う珍現象がしばしば起こります。
本来ならば、
良いカラダになるための、体重や体脂肪の管理、カロリー調整のはず。
なのに、良いカラダになるかどうかを理解しない、考えないまま
摂取カロリーを無駄に抑え、ただやせ細ったカラダになってしまう。
このような失敗例はかなり多いです。
また、他者から得たアドバイスを忠実に守ることが
目的に成り代わってしまうパターンも非常に多いです。
![](https://bellandgold.com/wp-content/uploads/2023/05/ごはんと玄米-300x200.png)
例えば、「ダイエットしたい!」と考える運動初心者の方が、
(中級以上?の)トレーニーに「白米より玄米がいい」と、教わると
手段の1つに過ぎなかった、玄米を食べる事が果たすべき目的になってしまうのです。
こちらでの栄養コンサルにおいては、まず基礎的な座学を開催します。
トレーニー自身が毎食のPFCを何グラム食べているか振り返るためです。
トレーニーはその座学で、日々の食事に何の栄養素が不足し、何が過多になっているのかに気付く。
そこからトレーナーと共に食事内容を少しずつ見直していきます。
一気に制限をしたり、内容を変えるとストレスが生じるものです。
食事の方法を見直すは「手段」。目的は「良いカラダ創り」。
試行錯誤や工夫で自身にあった食事方法・内容が見つかるはずです。